■ 狂 犬 病 ■
狂犬病とは
すべての哺乳動物が感染。(神経症状を伴う)
致死性の高い人獣共通伝染病
です。
狂犬病の流行型
森林型・・・
(米国南部や中南米では)吸血コウモリ。食虫・食果コウモリでの発生もある。
(北米・中央アフリカでは)野生げっ歯類やジャッカル
(南アフリカでは)
マングース
都市型・・・
(中南米・アフリカ・アジア地域では)80〜98%がによる発生
狂犬病予防接種
日本では狂犬病予防法という法律により、飼い犬は「登録(一生に一回)と毎年の狂犬病予防注射」が義務づけられています。
狂犬病の症状
初めに認められる症状・・・ 驚きやすく暗所へ隠れる
食欲不振

歩行困難など
進行した場合・・・ 狂騒型か麻痺型のいずれかの症状を示し数日で死亡
☆狂犬病は咬傷で感染します。
感染した狂犬病ウイルスは、中枢神経に入り神経細胞を侵します。また、一部のウイルスは、唾液腺に入り、唾液中にウイルスを放出する為、咬むことで唾液により感染していきます。

<人間への影響>
人間の場合は「恐水病」とよばれ、筋肉の反射亢進やけいれんが起こり、その結果として水分を飲み込みにくくなり、やがて水を見ただけでけいれん発作を起こすようになります。狂躁期から昏睡期を経て、最後には呼吸中枢が侵されて死亡します。
狂犬病予防接種の必要性
狂犬病は、ウイルス性の伝染病です。人間にも感染します。現在でも世界の87カ国が狂犬病ウイルスに汚染されています。
狂犬病は予防さえすれば侵される心配のない病気です。

*狂犬病予防接種は愛犬を狂犬病から守るための飼主の義務であり、日本での狂犬病再発生を防ぐためにも必要なことです。
日本での狂犬病発生の危険
海外では多くの発生例がいまだに報告されています。
日本では40年近く発生例がないため狂犬病を軽んじる風潮がありますが、国際交流が盛んな現在の日本ではペットとして入国あるいは輸入される動物が増え、また、最近のペットブームの影響で狂犬病のある地域から密輸される動物も増えています。このため日本国内へ狂犬病が侵入する可能性があり、狂犬病ウイルスはまだまだ油断できません。
狂犬病発生情報
参考:海外感染症通信1998年6月特集「狂犬病とその対策」
・1970年にネパールを旅行中に狂犬病にかかった犬に咬まれた日本人学生が亡くなっています。
フィリピンでは年間25,000頭もの犬が狂犬病で死亡しています。
・2006年8月フィリピン滞在中に狂犬病にかかった犬に咬まれた60歳代男 性(2人)が帰国後、11月に亡くなっています。(京都・横浜)
インドでは年間20,000人もの人が死亡しています。
タイにおける犬の飼育頭数は、1,000万頭以上(人口は約5、000万人)といわれ、毎年14万人以上が犬に咬まれ狂犬病の治療を受けており、そのうち200〜300人が死亡しています。
アメリカ合衆国における1994年の動物の狂犬病症例8,224件、人の狂犬病症例6件。
欧米でも狂犬病が報告されています。

*現在でも、世界各国で狂犬病は実際に発生しています。

10年以上狂犬病が発生していない地域は、オーストラリア、ニュージーランドなどのオセアニア地域、台湾、スウェーデン、英国、日本などの島国に限定されています。

ペットの犬が人を咬んでしまったら?
☆必ず「保健所へ届け出ること。」
(これは、法律によって義務づけられております。)
咬んだ犬が狂犬病にかかっていないかどうかの鑑定を獣医師にしてもらう必要があります。
保健所の指示に従って動物病院へ行き獣医師に鑑定してもらいましょう。
*相手方の咬傷に関しては、病院での治療をお勧めして下さい。(狂犬病治療ではなく、咬傷による化膿・炎症などに対する治療です。)
★ワンちゃんに必要なワクチンには、狂犬病ワクチンと混合ワクチンがあります。混合ワクチンには狂犬病は含まれておりません。(混合ワクチンは犬ジステンパーや犬パルボウイルス感染症・犬レプトスピラ感染症などの予防接種です。)